フランス語学習館 
はじめに
フランス語の特徴
文字の読み方
発音と正書法
入門会話表現
基本単語(1)
名詞・冠詞・前置詞
基本単語(2)
形容詞
基本単語(3)
代名詞
基本単語(4)
動詞
基本単語(5)
副詞・接続詞・間投詞
基本単語(6)
フランス語の構文
基本単語(7)
日常会話表現
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コンセプトその1:フランス語の非合理的な文法を、なるべく合理的・体系的に説明する

フランス語は、きわめて非合理的かつ複雑な文法体系をもっています。これは、ドイツ語と較べるとよく分かります。

ドイツ語における決まりごとというのは、ほぼすべて何らかの合理的な裏づけがあります。綴りもほぼ発音をそのまま反映していますし、文法でも格変化や活用はかなり規則的です。そして、理屈による裏づけのできない事項に関しては、可能な選択肢のうちのいずれを選択しても良いということになっている場合がほとんどです。

しかし、フランス語というのは、このいずれの点においてもドイツ語とまったく対照的です。綴りと発音はかなりかけ離れていて、それを結びつける法則は一応あるにせよ、それにも例外だらけ。活用も変化も例外のオンパレードです。しかも、何の合理的な裏づけのないようなルールがごまんとあって、しかもそれに反すると「間違ったフランス語」だとされるのです。

このため、このウェブサイトでは、「こういう非合理的なフランス語の文法を理論的・体系的にスッキリと理解できるようにする」というスタンスを採用しました。ルールの背後にある理由づけをなるべく探るようにして、単なるルールの押し付けにならないように気をつけました。また、文法事項の配列についても、初学者でも順を追って理解し、かつ、効率的に覚えていけるような順序にするように心がけました。

そして、そのために、格に関する考え方を大きく取り入れるなど、従来の文法書などとは異なる説明をした箇所がいくつかあります。動詞の活用の整理の仕方も、初学者が効率的に記憶できるように、他の文法書とは異なる順序で配列しています。