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名詞の複数形
フランス語において、名詞の複数形は、ほぼ書きことばに関する文法事項といえます。なぜなら、発音上は、単数形と複数形の間にまったく区別がない場合がほとんどだからです(ごくわずかだけその例外があります)。
それでは、オーラル・コミュニケーションにおいては単数と複数を区別していないかというと、そんなことはありません。フランス語では、単数と複数を区別する機能は、9割がた冠詞が担っています。
フランス語の名詞の複数形には、次の4種類があります。
- 単数形に-sをつけて複数形とするもの。
- 単数形に-xをつけて複数形とするもの。
- 単数形と複数形が同じ形となるもの。
- 単数形と複数形が全然違う形となるもの。
このうち、-sをつけて複数形をつくるものが一番数が多いですので、原則と考えることができます。したがって、それ以外の例外事例をきちんと覚えておけば、それ以外は-sをつけて複数形をつくればよいということになります。
それでは、例外事例から一つ一つ見ていきましょう。
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